向こう正面で一気に先頭までまくったスワーヴリチャードが、直線に入ってもその勢いのまま後続を引き離すと、懸命に追って来たペルシアンナイトを振り切って先頭でゴール。GⅠ初制覇を完勝で飾った。武豊はこのレースをどう分析するのか?
ドバイワールドカップデーと日程が重なって
当日はリアルタイムで友道調教師のタブレットで見ていました。もしドバイで乗鞍がなかったら、ダンビュライトとスマートレイアーから声はかけてもらっていた。
レース回顧
スワーヴリチャードは、外枠で前走の金鯱賞の時が超スローで折り合いが難しそうだったから下げて行ったんでしょうね。ペースは馬場は良さそうだったし、GⅠにしては遅かった。
スワーヴリチャードが途中で動いたのは、結構勇気がいると思う。脚を使って外を回るときついので先頭まで行き切ったんだと思う。3コーナー手前ぐらいで勝つなと思っていた。スワーヴリチャードはあそこからあの脚を使ってすごい。1000m脚使ってますから強い。
大丈夫だという自信がないとあの乗り方はできない。スワーヴリチャードは上がっていくのに脚を使っているわけだから、向こう正面で上がっていったトリオンフの田辺騎手なんかは、ちょうどいいと思ったはず。最初からスワーヴリチャードより前にいたし、上がっていくタイミング的には田辺騎手の方がいいタイミングだった。トリオンフの勝ちパターンだったし、力の差を感じたと思う。
ダンビュライトはいいレースをしていたけど、上がりの速くなるレースは向いていない。どっちかというとイーブンペースの馬だと思う。もっと前々で早め早めに行ってもよかったと思う。
シュヴァルグランは13着。佐々木オーナーと一緒に見ていたので、オーナーってこういう感じなんだと思った。笑いながら友道先生に「どういうことですか?」って言ってました。