圧倒的1番人気アーモンドアイが中団からのレースを見せ、迎えた最後の直線。メンバー中最速の末脚でアーモンドアイが抜け出すと牝馬クラシック二冠制覇を圧勝で飾った。2人はこのレースをどう分析するのか?
レース前の思惑
福永騎手
桜花賞でアーモンドアイが圧倒的なパフォーマンスを見せていて、桜花賞とオークスは結構直結するので上位3頭は一枚抜けているという印象があった。自分は1発狙いで逃げようかと思っていたが、前日に調教師に反対されて調教師の指示どおりに乗った。
武騎手
いい枠が当たって有力馬が近くにいたので、せこい競馬をしようかなと思った。上位がもし崩れた時に差し込めたらいいな、くらいな感じだった。
レース回顧
2018/05/20 第79回 優駿牝馬(オークス)(GⅠ)〈レース結果〉
武騎手
サヤカチャンが逃げるのは想定どおりだったが、アーモンドアイの位置取りは意外だった。アーモンドアイが前目の位置を取ってきたので、その後ろをキープした。デムーロ騎手がそこを狙ってきたけど引かなかった。
直線はあっという間にアーモンドアイと離れた。ルメール騎手はさすがだなと思った。桜花賞を後ろからで圧勝して、普通戦法は変えたくないはず。平気でガラっと違う競馬をできるのはすごい。
みんなフリなく力を出したらこういう着順になるのかなという気はした。
福永騎手
調教師の指示どおりの位置で競馬した。有力馬の後ろにつけた時点で勝ちはしんどかった。それ以上にキレる脚はないので。アーモンドアイはもっと後ろからという想定でやっているので、アーモンドアイが前にいた時点でダメだなと思った。
アーモンドアイは父がロードカナロアだったので、ゆっくりついていって直線だけのレースをするのかと思っていた。
今後の展望
福永騎手
3頭が強い。僕と豊さんは4着、5着だったけど、そこは4着争いをしたなという感じで、上位の3頭は別。レッドサクヤは、半姉がエイジアンウインズで馬体が完成したらそんなに距離はもたないと思う。
藤原調教師は、作戦を立てるのが好き。事前に展開を読んで自分が思ったとおりの競馬をしてもらってどういう結果が出るかというのを重要視している調教師。
武騎手
納得の4着と5着。やることをやって上位に力を出されてしまったという感じ。マウレア自身は、良くなっていた。秋が楽しみ。1600~2000mに戻れば力を発揮できる。